そうこうしているうちに折からの雨も小ぶりになったので、少し歩いて見ることに。
しばらくすると、歴史を感じさせる佇まいの煎餅屋さんに遭遇。

中の雰囲気も手伝って、ついつい店内に引きこまれてしまった。

炭火焼を標榜しているだけあって、どれも良い面構えをしている。バリエーションも想像以上に多く、目移りしていしまう。よくよく見ると、少量ずつ楽しめるパッケージを発見。そちらを購入することに。
あまり期待していなかった、と言ったら失礼だが、予想を上回る出来栄えだ。何より硬過ぎないところがいい。表面はコンガリと焼きあげられているのに、歯にはあくまでソフトタッチ。標準的な手焼き煎餅の大きさなのだが、胃への負担はとても軽やかで、2,3枚ならスッと収まってしまう。
ノーマルな醤油味はもとより、しそ梅やザラ目など、どれも秀逸。

戦前は浅草で営業していたお店が疎開し、この湯河原に落ち着いたとのこと。駅前の商店街にも支店があるようだ。
今回のお土産の中では、地味ながらいぶし銀の光を放つ逸品。リピートを心に誓っている。

素泊まりの宿で一番困るのは朝食だ。チェックアウトギリギリまで温泉に浸かることを考えると外食は難しい。
前日に何か購入することになる。
今回は、駅前にあるフォーシーズンベーカーリーにて調達。

いかにも街場のパン屋さんといった風情のお店だ。
朝食用だから、ロールパンとかクロワッサン程度でも良いのだが、ここはカツサンドが旨いのだ。
迷った挙句、やっぱりこの店一押しのヒレカツサンドを購入。

一日経過しても肉はパサパサにならず、しっとり感を保っている。

朝風呂後の空腹時には重く感じられず、かえって丁度良いくらいだ。今後も素泊まりの定番として活躍しそう。

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単品メニューもあるがやはりコースで!

お通しは小気味いい美味しさで快調な滑り出し。
灘屋さんの後、チェックインしてひとっ風呂浴び、既にビールを頂いているので、焼酎のソーダ割りを注文。

竹の子のすりながし

出汁のしっかりとした旨味で、その美味しさは健在だ。
お造り

どれも素材の良さには毎回感心させられる。
しまあじ、金目鯛、あじ、くえ、アオリイカ、マコガレイ、〆鯖、真鯛など多士済々。
のどぐろの塩焼き

適切な火加減でパリッと香ばしい仕上がり。お酒も進む。因みに銘柄は花泉が品切れだったため、大七生酛に。

シュガートマトのクリームチーズ掛け

フレンチ的な一皿で、素材同士の相性の良さは想像できるものの、ありそうでなかった組み合わせ。

隠し味として醤油を使用することで、フレンチとは一線を画する和食の一皿として着地している。
鮭の焼きびたし

濃厚な醤油の香りが鼻をくすぐる。勿論、鮭に臭みは全くなく、皮まで美味しく頂ける。これまで頂いた鮭料理の中でもかなり上位にランクイン。
季節の天ぷら

少し衣が多い印象だが、カラッと揚がっていて、油切れもいい。
青さのりの味噌汁

ここでも出汁の旨さが光る。海苔の香りが高い。
桜えびの炊き込みご飯

ここに来たら、最後に土鍋で炊いたご飯は外してはならない。季節柄、竹の子ご飯にも惹かれたが、ひときわ目を引いたのが、桜えび。しかも、乾燥ものではなく、生の桜海老を使っているとのこと。みよ、この桜えびを。

これは大正解。生だけに柔らかく、うっすらとご飯にも風味が移っていて、ふっくらと美味しい。
デザートのピスタチオとごまのアイスクリーム


どちらも香り高く、普通に美味しい。
久しぶりの訪問だったが、味わは以前と変わらずに美味しい。確かなダシに支えられ、どれも確かな仕事。価格的にも大きな変化は感じなかった。
湯河原は震災の影響でまだ客足が遠のいていると言う。そんな中、こちらのお店がミシュランガイド2012年版で1つ星獲得したのは明るいニュースと言える。湯河原だけでトータル4軒が星を獲得。これが呼び水となって以前の活気を取り戻すことを切に願う。


今回の旅は素泊まりの宿なので、駅近くで翌朝の朝食を調達した後、チェックイン前に灘屋さんに直行。かれこれ2年半振りの訪問となる。

湯河原に行く楽しみの半分はこの灘屋さんに立ち寄ることと言っても過言ではないほど。なくてはならない存在だ。
まずは、現在の商品ラインナップをひと通り確認。
地元神奈川やお隣の静岡県の銘酒が並ぶ。勿論、所属する酒門の会のお酒も豊富だ。

いよいよ利き酒へ。こちらはお店の一角にバーコーナーが設けられており、1,050円で3杯の利き酒セットなるものを提供している。ここがまた寛げる空間だ。
因みに申し上げておくが、ここはあくまで酒販店。利き酒は購入のための目安であったり、希少品で販売出来ない銘酒を少しでも体験させてもらえるコーナー。

三杯のうち一杯は高価な大吟醸も含まれており、ほぼ原価での大盤振る舞い。

まずは、サーバーから直出しの黒龍氷室吟醸酒を頂き、更にこちらのお酒を頂いた。

この日はプラス200円で大吟醸を黒龍の火いら寿に変更。しかも、口開けだ。ラッキー!
珍しかったのが、久保田の無濾過生原酒。こちらは数が少ないため、販売はできず、利き酒のみの提供とのこと。

つまみに自家製イカの塩辛と自宅で採れた竹の子の煮物を供してくれた。

この竹の子が柔らかくて美味しいこと!
次の日の朝、チェックアウトを済ませ、朝の10時に再度、灘屋さんの門を叩いた。今度は酒門の会のお酒を中心に試飲させて頂いた。

朝からお酒を頂くとすっかり正月気分である。

温泉に入った後の銘酒は格別なのである。

お昼頃の電車に乗り、車中で軽く昼食をとって、到着したらひとっ風呂浴びて、美味しい夕食を頂こうという按配だ。
という訳で、東京駅にてお昼ごはんを調達。
まずははせがわ酒店にて。

ビールと日本酒を購入。

続いて、お弁当をチョイス。
中華のお弁当ややきとりのセットを購入してみたが、こちらはいまひとつ。
そんな中、おまけ程度のつもりで購入した天むすがなかなか良かった!

店頭でひときわ目を引くのは海老だ。
この容姿だもの、それは仕方がない。
勿論、これも悪くはないのだが、それ以上に良かったのが、季節限定の桜えびの天むすだ。

天つゆと具とご飯が渾然一体となっている。とてもバランスが良い。おにぎりサイズで満足度も高い。
オンリー天むすだけではメリハリに欠けるかもしれないので、今度は気の利いたおかずを調達して、ご飯物は天むすというスタイルでいこうと今から考えている。

まだGW前半だというのに、確実に胃拡張気味だ。しかも夫婦そろって…
美学屋を後にして、さぁ、どうしたものかと、永代通りに目を向けると、宝家に暖簾が掛かる様子が見て取れた。
満腹感を得るには餃子一皿くらいが丁度いい。吸い込まれるように店内へ。

こちらでも口開け。貸切状態だ。

早速、餃子を注文。勿論、お供にこちらも必須。

餃子は注文を受けてから皮を伸ばし、包んで焼いている。
皮は薄くていいのだが、隣同士がくっついて、直ぐに破けてしまうのが玉にキズ。

脱落した具は醤油の海に溺れてしょっぱいこと。
これを何度か繰り返すハメになるので、醤油は少量だけ入れ、足しながら頂くのが正解!
餡はニラがたっぷり入った家庭的な味わい。下味がしっかりついているので美味しいのだが、いかんせん皮が破れて脱げ過ぎる。そのためか肉汁が漏れてしまい、ジューシーさは思ったほど、感じられなかったのは残念。
手作りのラー油は辛味が強く美味しい


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